スポーツする良さについて様々な視点で考察します。スポーツ観戦ではなく、自分でスポーツをする方についてです。私は野球7年(少年野球3年、草野球4年)、バレーボール6年(中学、高校)のスポーツ歴があり、最近卓球も始めました。自己分析的にも運動は好きなほうなので、改めて考察してみようと思いました。
1.運動すると頭がよくなる
運動は脳の機能を向上させて頭を良くすることが様々な研究で分かってきています。
昔、下記参考文献を読んだことがありますが、運動の脳への良い影響が、研究事例を引用しながら分かりやすく書かれていました。その新版が『運動脳』という本で出版されています。著者(アンデシュ・ハンセン)はスウェーデンの精神科医で世界的なベストセラー作家として知られています。過去記事(運動の効用 頭が良くなる)で詳しく考察しています。
《参考文献》
(1)アンダース・ハンセン. 一流の頭脳 . 御舩由美子訳. 株式会社サンマーク出版. Kindle 版, 2018
2.自然界(物理法則)との一体感
スポーツをしていると、自然界(物理法則)との一体感のような感覚を感じることが、たまにあります。
例えば、野球の守備で外野フライを追いかけている時、ボールの落下位置を脳が感覚的に予測しながら追いかけていると思います。ボールの軌道は、重力、打球速度や角度、空気抵抗、風など、物理法則に従い飛んでいます。そのため、ボールを追いかける行為が、物理法則のシステムの中に自分もいて、物理法則を体感しながら活動しているような感覚にたまになることがあります。
上記の例だけでなく、ボールを打つ、投げる、蹴る、スケートで滑る・・等、スポーツの様々な場面において、身体は物理法則の影響を受け、また影響を与えています。スポーツをしていると、自然界(物理法則)との関係性や一体感のようなものを感じやすいのかもしれません。
3.スポーツで他者と交流
1人でするスポーツもありますが、チームや対戦相手など他者と一緒にするスポーツも多いです。野球やサッカーなどのチームスポーツ。卓球などシングルでも対戦相手がいるスポーツなどがあります。一緒にスポーツしていると、同じ競技を共同作業している一体感のようなものが産まれる瞬間もあります。
また同じスポーツを趣味とするサークルなど、スポーツを通じて仲間を増やす機会も増えます。他者との交流において、スポーツは有効なコミュニケーションツールになると思います。
4.スポーツと狩猟採取時代のDNA
現生人類のホモ・サピエンスの誕生が約20万年前位、農耕・牧畜の開始が約1万年前位と言われています。人類史においては、狩猟採集時代が圧倒的に長く、DNAにもその影響が色濃く残っていると思います。
スポーツは、狩猟採集時代の活動に近い要素が多く含まれます。
例えば、狩猟採集時代は、狩りや移動等で歩くことや走ることが日常的に多かったと思います。狩りでは、石や槍を投げる動作や精度が重要だったと思います。集団で獲物を捕獲するチームプレーや戦術も重要です。これらは、スポーツにも当てはまる要素です。スポーツは、狩猟採集時代の感覚に近く、DNA的に心地いいのかもしれません。
現代社会は、狩猟採集時代と環境が大きく異なり、DNAとのアンマッチ感もあると思います。スポーツすることで、環境差異による欲求不満を幾分か解消できるのかもしれません。
《参考過去記事》
狩猟採集時代との比較から分かること
5.退屈に対する処方箋(楽しむスキル)として
20世紀最大の哲学者の一人といわれるマルティン・ハイデガーは、退屈を人間が自由であることの証拠と考えていたそうです。退屈は人間が避けて通れない問題と言えます。
退屈について下記参考文献を読みました。退屈に対する対処の1つとして、楽しむスキルを身に付けることが書かれていました。その観点でも、スポーツは楽しむスキルの候補になると思います。趣味として、生涯スポーツとして、何かのスポーツを習得しておけば、退屈に対する処方箋になると思います。体感的にも、スポーツをしているときは退屈していないと思います。
身体を動かす、滞留したエネルギーを解放する、熱中する、時々フロー状態になる等、スポーツは退屈を解放する要素を多く含んでいると思います。
《参考文献》
(2)國分功一郎. 暇と退屈の倫理学(新潮文庫) (p.233). 新潮社. Kindle 版, 2022
以上。