健康について より健やかに

健康第一である。病気の王様より健康な平民のほうが幸せという言葉もある。健康とは何か、より健康的に生活するために思うところを記載する。僕は生来健康志向が強く、小学校の卒業アルバムの寄せ書きに、早くも「健康第一」と書いていた。健康についての本もよく読み、健康についてよく考えもする。そこで健康について書こうと思った。

1.健康は大事です

健康は大事です。誰もがそう言う。

常識だし、何を今さら、となるかもしれない。

しかし、当り前で止まり、そこから先、健康について十分によく考えていない気がする。これほど大事な事はないと思うが、現代社会は健康の大事さをよく認識せず、忘れているのではないか、とさえ時々思う。

再認識することを目的に記事を書きたい。

2.健康とは何か。目標地点はあるか

健康とは何か。まずそこから始めるべきと思う。

健康を定義する時、一般に考えられていることに、「病気でないこと」「病気を回避した状態にあること」が思い浮かぶ。これはこれで有難いことかもしれないが、消極的健康であると思う。

健康な状態にもレベルがあり、より高いレベルの健康があってもよいと思う。病気でないことがレベル1とすると、レベル2やレベル3の健康があるイメージである。

僕が提案したいことは、「もっと健康に」、「もっと健やかに」、「もっと若々しく」といった、積極的健康である。到達地点はない。病気でないことで完了にするのではなく、より健康になりましょうということである。

健康の維持や予防でなく増進である。

僕は、ここ数年、攻めの健康を自分の体で試し続けている。けっこう楽しいし、たぶん同世代より健康な気もする。

1~2時間くらいは平気で歩けるし、妹にもらったタニタの体重計では、痩せたせいもあるが、体内年齢で30代前半も記録している。タニタの体重計によると、実年齢より15才くらい若い。

3.より健康になると

より健康になると、少しずつ若い時の状態に近づいていく感じがする。

40代であれば、30代後半、30代前半と、体内年齢が若返っていく。限界は分からない。

体が軽くなり、運動しても疲れず、頭が冴え、食事が美味しく、よく寝れるようになる。

同じ年齢でも、健康年齢や健康寿命は、人によって大きく異なる。例えば、同じ50才でも30代後半のような人もいれば、60才くらいの人もいる。生活習慣や生活履歴により大きく差が出る。人は、生まれてからの年数である実年齢は気にするが、自分の健康年齢や健康寿命は、実年齢ほど気にしていない気もする。しかし、生活の実感に影響するのは、実年齢でなく健康年齢や健康寿命のほうだ。

4.健康になるために

4.1.基本は食事、運動、睡眠

健康になるには、よく言われる「食事、運動、睡眠」の3つである。基本的であり、シンプルである。

しかし、現代社会を見ると、食事に気を使わない人、運動不足の人、睡眠負債の人達がいる。

基本なのに大事にされていない。その一方でサプリや薬など、何か対策みたいなことで健康になろうとしている。

基本を軽視して対策ばかりする人がいる。追加対策によるプラスアルファ感がやっている感を産むのだと思うが、意外と基本が軽視されている。基本を軽視して対策を追加しても上手くいかない。上手くいかない原因は対策が足りないのでなく、基本が出来ていないからである。気づかないとまた対策が増える。逆に基本がしっかりできていれば、追加の対策は不要になることも多い。

シンプルに基本的な当り前のことを当たり前にやればよいだけなのに、基本を軽視して、応用や対策のほうに目が行きがちである。

まずは基本が大事である。健康でいうと、「食事、運動、睡眠」が基本である。

4.2.良い食事

シンプルに体によい食品を、必要な量だけ摂取し、量的には必要以上に食べ過ぎないことである。そして空腹な時間帯も少し設けて内臓を休ませるとよいと思う。

4.2.1.食べ物の選択

私たちの体は、食べ物から作られている。内臓や頭脳も食品の影響を受ける。

自分の口に入れるものは、よく選別したほうがよい。

これだけでも、体調や頭の冴えが変わってくる。

体によい食べ物とは、詳細は沢山の本やネットでも参照できるから、健康本や医学書から得た知識からポイントだけ記載する。

一般的には、人が加工した物ほど、添加物などが混ざり、体に良くないとされている。一次加工、二次加工など段階もあるらしいが、加工が進んだものほど、余計な添加物が混じり、原材料の鮮度も古い。

例えば、加工されたソーセージよりは、生肉を焼いて食べたほうがよい。魚なども、過去に取れた魚を加工した保存食より、最近取れた魚を、そのまま刺身や焼いて食べたほうがよい。こんな感じである。旬の考えからも、保存食は旬でなく過去の食材を使っていることが多い。

加工品でも納豆や味噌などの自然発酵は問題ないと思う。人工的な加工品は添加物など、体に悪いものが入ってないか気にしたほうがよいと思う。よく分からない場合は、とりあえず避けるのも手と思う。スーパーにいけば、食材は沢山あり、いくらでも選択できる。

たまにはお菓子や加工品も食べたいものを我慢しなくてもよいかもしれないが、偏ったり継続すると悪い影響があるかもしれない。

要するに、自分の口に入れるものは、少々気にした方がよいということである。

4.2.2.脂質は重要

三大栄養素には炭水化物、たんぱく質、脂質がある。

この内、種類が多く、体への影響に差が出やすいのが脂質である。

脂質の主成分である脂肪酸には飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸があり、更に不飽和脂肪酸にはオメガ3系、オメガ6系、オメガ9系などの種類がある。詳細はネットでも参照できる。

オメガ3系は、青魚(DHA/EPA)や亜麻仁油などに含まれ、体に良いとされているので、僕も積極的に取るようにしている。亜麻仁油は熱に弱いから野菜ジュースに混ぜて飲んでいる。炒め物は、オメガ9系のオリーブ油を使用している。

各種類の適度なバランスもあるそうだが、オメガ3系は不足しがちなので、医学系の本でも摂取を推奨していた。

一方で、トランス脂肪酸は、動脈硬化を引き起こし、控えたほうがよいとされている。

人の細胞の構成物質は多い順に、水分65%、タンパク質15%、脂質12%、無機塩類6%と、脂質は3番目に多い。どの種類の脂質を取るか、その影響は大きい。

4.2.3.サプリや薬に頼り過ぎない

人が必要な栄養は食事から取れるようにできているサプリや薬も、どうしても必要な時だけでよいと思う。僕は苦手な食べ物がないこともあるが、サプリも薬も滅多に使わない。

《参考文献(医聖ヒポクラテスの言葉)

汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ。

食べ物で治せない病気は、医者でも治せない。

病気は食事療法と運動によって治療できる。

――ここまで参考文献》

4.2.4.食べ過ぎない

現代人は食べ過ぎだと思う。消化は結構な体の負担になるから、負担をかけ過ぎないほうが、体も疲労しない。昔から言われるように、腹7分目~8分目位がよいと思う。

4.3.運動する

現代人は運動しなくなった。歩かずに車を使う。階段を使わずエスカレータを使う。ご先祖様のホモ・サピエンスは、アフリカの大地を歩き走りまわっていた。江戸時代の庶民は、一日三千歩程度歩いていたという。電車もバスもない。

人の体は、ハード的にはご先祖様の頃とほとんど変わっていない。脳にインストールするソフトウェア(外部環境)が、変わっただけだ。

人の体は運動するようにできている。本来の体の性質と現代の運動不足との不調和が、生来の健康的な体から現代人を遠ざけているのではないか。

運動することで、生来の健康を取り戻すことができると思う。

4.3.1.運動の効用

運動には様々な効用がある。実は頭も良くなるらしい。ハーバード大の医学博士の本にも書いてあったし、哲学者のプラトンからも推奨されている。

運動については、書くことが沢山あるので、別途、運動をテーマにした記事を書きたいと考えている。

健康面でも運動することで、健康が増進することは間違いないと思う。また健康上の不調は、運動不足が原因のものもあると思う。

そして、運動すれば自然と良く寝れる。よい睡眠へとつながっていく。

4.3.2.推奨する運動

一番簡単なのは、車を使わずに歩くことを推奨する。僕は自動車だけでなく自転車すら所有していない。いつも歩いている。

河川敷でジョギングなどもよいと思う。

山歩きなどもよい運動になる。登り下りで体幹が鍛えられる。足を踏ん張るので腹筋背筋も鍛えられる。

わざわざジムに行かなくても、これくらいで十分と思う。

4.4.良い睡眠

睡眠は自分の意思ではコントロールできない。

睡眠は自律神経によりコントロールされる。自律神経は自分の意思でコントロールできない。よって三段論法により、睡眠は自分の意思でコントロールできない。

眠りたいという意思があっても、眠たくなければ寝れない。眠くなれば、意思に反してでも自然と寝れる。そういうものである。

睡眠をコントロールしたい場合は、直接的でなく間接的に、自律神経が眠くなる準備を整えるしかない。

僕はよく寝たい時は、昼間によく運動するようにしている。

河川敷を沢山歩いたり、青梅や高尾の山に登ったりすると、夜は自然と熟睡できる。

また就寝中に内臓を休めるためにも、夕食は就寝直前でなく早めの時間に済ませたほうがよい。

食事や運動が良ければ、良い睡眠は自然と担保される。特に意識しなくてもよい。

つまり、健康の基本三原則である食事・運動・睡眠は、食事と運動の二つを意識すればよい。シンプルである。

現代人は食事と運動の基本をどれだけ意識できているだろうか。もっと健康的に生活できる気がする。

以上。