エッセイ 新宿御苑の芝生の上に仰向けに寝転んでみた 地球を背に青い空が見えた

新宿駅の南口から徒歩10分ほどの所に、新宿御苑はある。東京のど真ん中にある広大な敷地に広がるオアシス的な自然公園である。小さな森や様々な植物、芝生の広場があり、多くの小鳥が住み飛び鳴き、小さな池や日本庭園もある。都会で身軽に自然を感じられる場所である。春には桜の名所にもなる。多くの桜が植えられている。

新宿御苑には大きな芝生の広場がある。その特徴として犬がいないので犬の糞も気にしなくていい。小鳥の飛行場にもなっている。入場料(500円程度)により清掃も行き届いていて綺麗である。

僕はその芝生の上に、ビニールシートも敷かずに寝転んでみた。そして空を見上げた

地球を背に青い空が見えた。

大げさに言うと、地球を背に青い空を見ている形になっている。気持ちがいい。周りを見渡すと、これをやっている人が幾人かいた。

僕も先にやっている人を見て面白そうだからやってみようと思った。僕を見て真似をする人もいた。一見、芝生の上に寝転ぶというと、少しためらうかもしれないが、別に悪いことではない。新宿御苑の芝生は綺麗だし、服も汚れない。服に着いた芝生も手で掃えばよいだけである。

新宿御苑でなくても、似たような公園や御苑であれば出来ると思う。

僕は大人になった今もよく空や雲を眺めている。雲が落ちてこないとも、雲が上昇してなくならないことも、雲が蒸発して離散しないことも、いまだに不思議である。

雲は上下をそこに位置し、風の力を借りて移動し、命の水を各地に運んでいる。

時々、青い空や白い雲を眺めてみてはどうだろうか。

気が晴れると思う。

地球上であれば、どこでも可能である。

以上。